2018年北京でキャッシュレス社会を体験
2018.11.20北京でキャッシュレス社会を体験しました。
買物するにも自転車に乗るにもスマホをかざすだけ。中国で進行中のキャッシュレス社会を北京で体験してきました!
中国工商銀行前 | カードをget! | 中国聯通前。OPPO製の携帯電話をget! |
自転車もカードでレンタル | いざ、出陣! | 快適に走行 |
無事に地下鉄駅に到着 | biu一下 | 今日もよく頑張りました~ |
国家漢弁前で | 国家漢弁の中で | 体験ミッション終了! |
【参加者の皆様から感想をいただきました】
S様:
この度、ビーチャイニーズの北京での3泊4日、WeChat(簡易通話アプリ)、Alipay(支付宝、電子決済)、Mobike (レンタル自転車)体験旅行に参加した。
中国の銀行口座作成し(これは必須である。)、中国携帯電話の購入を行い(これも必須である。)、WeChat、Alipayを利用して、レストランの決済、タクシーの手配から決済、仲間同士の立替精算等を実際に経験をした。
まず、驚いたことは、バーコードを利用して、電車の中や歩きながらでもどこでも料金の決済ができることだ。逆に、現金での決済ができないレストランがあるほどだ。当然、デポジット(前払い金)の決済であり、クレジット機能は、原則、利用できない。したがって、予め銀行に残高がないと決済ができないこととなっており、非常に中国式の合理的な方法である。また、決済の履歴も確認でき、確かに、韓国に負けないスマホ時代の先駆者であり、キャシュレスの時代が到来している。
Mobikeについては、地下鉄の最寄り駅から5分以上の目的地に行く場合、そのバイクを利用するのは、乗り捨て可能であることから、非常に便利だ。ただし、最近では、料金が低額であるので、Mobike業者が倒産し、ひと頃の勢いがなくなってきたことは、心配する。
しかし、このシステムは、自己責任主義であり、共産党一党管理の中国だからできるのであって、日本においては、許認可が厳しく、個人情報保護法等があり、到底、このようなシステムは不可能である。
ただ、気になるところは、中国の若者は、仲間が集まるとスマホをいじるだけで会話がないことだ。これからは、フェイtoフェイスの時代において、会話によるコミニュケーションがうまくできるのかが心配である。
そこで、川柳をひねった。「中国人、スマホはなくてはならないが、現金はもう必要なし。
O様:
「工商銀行の支店前でキャッシュカードを手にほほ笑む5人の雄姿を見てください。
大手通信会社支店の前で掲げているのは「OPPO」製の携帯電話。そう。とうとう、私たちも中国キャッシュレス社会を生き抜く道具を手に入れました。
北京到着のその日、銀行についた時はすでに営業終了時間直前。「日本の課税証明書がなければ手続きできない」と杓子定規な対応を繰り返す女性販売員を、高校長先生が臨機応変な話術で丸め込み、最後は「私が保証人になる」とめくら判を押してくれたのです。
とっくに営業時間を過ぎ、店内は私たち5人と残業で残る数人の職員だけ。男性職員が「仕方ないな」という顔で苦笑いしながらも、学生4人分の口座開設手続きをてきぱきと進める様子は、以前とは雲泥の差で、うれしい発見でした。
私は腰痛の悪化で2日目は動けず参加しませんでしたが、ほかの方々は共有自転車の登録と市内のツーリングに挑戦したり、無人レストランでの食事を楽しんだりしたようです。短い滞在期間に中国社会の急速な変化を象徴する出来事をそうなめにする行動力は圧巻でした。
昼食で立ち寄った古いビルの畳1枚分ほどのエレベーターの中に、三菱製の古いエアコンが強引に取り付けられ、室内を冷やしている奇妙な光景に、高校長先生が「在中国什么都可以」とうれしそうに笑って胸を張った姿が、目に焼き付いています。そう、そう、これ。これが中国の魅力の一つなのです。
I様:
8月、高校長との研修旅行に参加した。中国のキャッシュレス社会を体験するツアー。ニュースで見聞きしていたが、実際、やってみると、登録さえ済せてしまえば、簡単すぎてお金を使っている感覚がなく、怖いぐらいだった。故宮見学も、北京ダックもない北京旅行だったが、なかなか楽しかった。
中国のスマホの番号と、銀行口座を紐付けて、決済する。外国人観光客にとって、最大の難関は、銀行口座を作ることだった。最初に、プリペイドのSIMカードを買ってから、口座開設の手続きをしたが、パスポートだけでは身分証明が足りないという。免許証でも、社員証でも、何でもいいからないかと聞かれたが、紛失が怖くて何も持ってきていなかった。結局、高校長が保証人になる形で、開設できた。住所はホテルだし、粘りに粘って営業時間はとっくに過ぎているし、日本の銀行なら無理だろう。銀行の柔軟さに最後は助けられた。銀行を出ると夜の七時だった。
あとは、アリペイとウィーチャットのそれぞれのアプリに、銀行口座を登録すればいい。基本的にはQRコードをかざすだけでスーパーでも、コンビニでも決済完了。小銭を使う機会がない。
一番便利だと思ったのは、ウーバー型の配車サービス「滴滴出行」だ。アプリで自分の位置と、行き先を登録するだけ。大人数で荷物も多い時はワゴン車を指定したりと、車種も選べる。呼んだ車が今、どこにいるか、あと何分かかるかも、地図つきでわかる。料金は日本の3分の1程度。呼ぶ前にだいたいの金額が示されるので安心だ。料金の割り勘も、スマホをかざしあうだけでできる。
貸し自転車は1時間1元で、基本的にどこでも乗り捨てOK。高校長によると、北京は渋滞が激しいので地下鉄で行けるところは行き、地下鉄の駅までは貸し自転車、地下鉄の駅から目的地まで遠ければ、タクシー。というのが北京人の使い分けだと言う。
「銀行なんてもう必要ないだろう」と高先生に素朴な疑問をぶつけてみた。そうはいかないらしい。税金が絡む給与振り込みは、やはり銀行でないとだめだという。じゃあ、アリババやテンセントが銀行を作ればいいと思うが、規制が阻んでいるという。
話はずれるが、中国の役人も、銀行員も、服務員も、みんな驚くほど親切になったのにはびっくりした。28年前に私が初めて北京に来た時には、午後のお昼寝の時間に店は開いてなかったし、店員も投げるように商品を渡して無愛想だったのに・・・・。みんな親切、丁寧にスマホの細かな操作まで教えてくれる。これには、一つ裏があった。いわゆる「口コミ評価」を気にしているのだ。タクシーの運転手は、スマホの操作を手伝ってもらうついでに、勝手に五つ星を送信された。出国審査も笑顔の女性だった。そのガラス板の下には、やはり評価のボタンがあった。早く済ませたいこともあって、パスポートを渡してすぐに、五つ星を押した。