糖葫蘆
2025.03.07糖葫芦および、 氷糖葫芦は中国の菓子です。 この菓子はりんご飴のように飴掛けした果物を竹串に刺したものであり、華北地方ではオオサンザシが使われる一方、一部地域では山楂が用いられます。
伝統的にはサンザシ類が用いられるのですが、近年はマンダリンオレンジやイチゴといった別の果物やプチトマトなどの野菜が用いられる場合や、餡子が用いられる場合もあります。この菓子は宋の時代に誕生し、今日まで華北地方において親しまれています。
糖葫蘆という名前は「砂糖をまとったヒョウタン」(sugar Calabash)を、冰糖葫蘆は「氷砂糖をまとったヒョウタン」(rock sugar Calabash)をそれぞれ意味しており、いずれも、串にささった果物の形状を入れ物のヒョウタンに見立てたものです。
一口大の果物を30cm位の串に刺し、水あめで周囲を固まらせて作ります。光を浴びると飴色のコーティングがつややかに輝き、見た目にもなんともきれいです。
本来は野生植物の果実を竹串に刺していたようですが、現在もっとも一般的に見られるのは山査子の実を串に刺したものです。
最近では山査子の実を二つに割り、その間にクルミを挟んだものや、小豆餡を挟んだもの、糖蜜にゴマをまぶしたもの、果実をペースト状にした平べったい形をしたものなど種類も豊富になってきています。
もちろん山査子の実以外にもブドウ、プチトマト、パイナップル、いちご、キウイなどの果物を使用していることもあります。
いずれも果実の酸味と糖の甘味が混じり合い、やみつきになる味です。